ずいぶん久しぶりの、蔵訪問。そして今期(16BY)初めての訪問でもある。
鳥取は倉吉の、山枡酒店様からの紹介。造りの体験もさせてもらえるということで、期待は高まる。
大阪から特急「スーパーはくと」で郡家(こうげ)まで。それから若桜(わかさ)鉄道で終点まで。
乗車時間は3時間。家を出てから3時間半ほどで到着。まあまあ近い方かな、と思う。
それよりも・・・雪! 智頭急行線に入ってしばらくして、だんだん雪が積もってきたなと思ったが、
トンネルを越えるたびにそれはひどくなり、大原(岡山県)では吹雪になっていた。
正直、大丈夫かな・・・と少し心配になった。蔵は、氷ノ山スキー場の麓。さらに雪深い所かと
想像をめぐらしながら、雪の中の生活をほとんど知らない大阪人の自分には、少し嬉しくもあった。
若桜駅に到着して、まずは何か食べるものを・・・と駅前のお店に入ろうとしたら、地元の人らしき
方が、私を見て「失礼ですが・・・」と声をかけられた。わざわざお迎えに来て下さったのだった。
一応、事前に「場所は大体分かりますので、直接蔵へ伺います」と連絡していたので、少し驚いた。
雪が積もって(この時で15センチ程度)足もとが悪いので、お迎えに来て下さったとのこと。その
心遣いに、まず感激した(お腹が空いて、鳴りそうではあったが・・・)。
蔵(兼お店兼事務所)へ到着して、御挨拶。もちろん初対面なので、まずは自己紹介から。
お迎えに来て下さった清人さん(社長の弟さん)と、社長の奥様から、社長と杜氏は室に入っている
とのことで、しばらく自己紹介を続けながら雑談をする。とにかく初めてなので、自分という人間を
少しでも知ってもらいたい一心で、いきなり必要以上に喋ったような気がしつつも・・・。
しばらくして、社長と杜氏が来られる。改めて自己紹介をし、邪魔者になるのを承知の上で、訪問
を受け入れて下さったことにお礼を申し上げる。できるだけ足を引っ張らないように心掛けるので、
ぜひ作業をお手伝いさせていただきたいこと、特に今までの蔵体験のような、蔵の方に迷惑をかける
ことなく、その日必要な作業の全て、特に準備や洗いものなどをさせていただきたい、と訴える。
「蔵人がいないので、非常に助かります」と言われたものの、果たして自分がどこまで役に立てるか、
日頃の運動不足も祟って、どこまで動けるか自信がなかったので、かえって恐縮してしまった・・・。
杜氏に、蔵の中を案内していただく。作業に入る前の注意事項や、各作業場所の説明を受ける。
話には聞いていたが、本当に小規模な造りながら、ひとつひとつ丁寧に作業をされていることが、
ひしひしと伝わってくる。と同時に、私にここまで丁寧に説明するということは、少しは当てに
されているのかな、と思い、嬉しくなった。
しかも今日は、なんと今期2番目の純米酒の上槽があるという。何という 運の良さ! 月2回程度の
上槽に巡り合えるなんて、幸先が良い。さて、まずは何をしたら良いのかな・・・と杜氏を見ると、
「じゃあ、まずは、雪かきをしてもらえますか?」