2005.1.8~9
「辨天娘」醸造元 太田酒造場訪問
(その1)

ずいぶん久しぶりの、蔵訪問。そして今期(16BY)初めての訪問でもある。
鳥取は倉吉の、山枡酒店様からの紹介。造りの体験もさせてもらえるということで、期待は高まる。
大阪から特急「スーパーはくと」で郡家(こうげ)まで。それから若桜(わかさ)鉄道で終点まで。
乗車時間は3時間。家を出てから3時間半ほどで到着。まあまあ近い方かな、と思う。
それよりも・・・雪! 智頭急行線に入ってしばらくして、だんだん雪が積もってきたなと思ったが、
トンネルを越えるたびにそれはひどくなり、大原(岡山県)では吹雪になっていた。
正直、大丈夫かな・・・と少し心配になった。蔵は、氷ノ山スキー場の麓。さらに雪深い所かと
想像をめぐらしながら、雪の中の生活をほとんど知らない大阪人の自分には、少し嬉しくもあった。

若桜駅に到着して、まずは何か食べるものを・・・と駅前のお店に入ろうとしたら、地元の人らしき
方が、私を見て「失礼ですが・・・」と声をかけられた。わざわざお迎えに来て下さったのだった

一応、事前に「場所は大体分かりますので、直接蔵へ伺います」と連絡していたので、少し驚いた。
雪が積もって(この時で15センチ程度)足もとが悪いので、お迎えに来て下さったとのこと。その
心遣いに、まず感激した(お腹が空いて、鳴りそうではあったが・・・)。

蔵(兼お店兼事務所)へ到着して、御挨拶。もちろん初対面なので、まずは自己紹介から。
お迎えに来て下さった清人さん(社長の弟さん)と、社長の奥様から、社長と杜氏は室に入っている
とのことで、しばらく自己紹介を続けながら雑談をする。とにかく初めてなので、自分という人間を
少しでも知ってもらいたい一心で、いきなり必要以上に喋ったような気がしつつも・・・。

しばらくして、社長と杜氏が来られる。改めて自己紹介をし、邪魔者になるのを承知の上で、訪問
を受け入れて下さったことにお礼を申し上げる。できるだけ足を引っ張らないように心掛けるので、
ぜひ作業をお手伝いさせていただきたいこと、特に今までの蔵体験のような、蔵の方に迷惑をかける
ことなく、その日必要な作業の全て、特に準備や洗いものなどをさせていただきたい、と訴える。
「蔵人がいないので、非常に助かります」と言われたものの、果たして自分がどこまで役に立てるか、
日頃の運動不足も祟って、どこまで動けるか自信がなかったので、かえって恐縮してしまった・・・。

杜氏に、蔵の中を案内していただく。作業に入る前の注意事項や、各作業場所の説明を受ける。
話には聞いていたが、本当に小規模な造りながら、ひとつひとつ丁寧に作業をされていることが、
ひしひしと伝わってくる。と同時に、私にここまで丁寧に説明するということは、少しは当てに
されているのかな、と思い、嬉しくなった。
しかも今日は、なんと今期2番目の純米酒の上槽があるという。何という
運の良さ! 月2回程度の
上槽に巡り合えるなんて、幸先が良い。さて、まずは何をしたら良いのかな・・・と杜氏を見ると、

「じゃあ、まずは、雪かきをしてもらえますか?」

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