2004.5.22
能登杜氏100年の祭り
 

前日の夜から大阪を発ち、夜行バスで早朝の金沢駅へ着く。
そこから七尾線、のと鉄道を乗り継ぎ、会場の珠洲市商工会議所に着いたのは、午前10時半。

この日は午前10時から「全国杜氏サミット」なる会合が開かれていたので、途中ながら参加。
壇上には、新潟・南部・広島・能登の各杜氏組合のトップが並んでいて、コーディネーター
(日本酒造組合の理事さん)の問いかけに、それぞれの立場で、思いを語られていた。

壇上の方々は、造りの時期はお会いするのも難しいような、神様のような方ばかりという。
だが、農口杜氏はすぐにわかったが、他の方はなかなか名前が出て来ない。また会場(客席)
にも、有名な杜氏や蔵元が何人もいらっしゃるのに、やはり名前と顔が一致しない。
自分の不勉強さを、つくづく実感した。

午後からは、福光屋の社長の講演会があるとのことだが、失礼して会場を後にした。
せっかく来たのだから、泊まりの宿を予約して(滋賀の蔵元の杜氏の御実家の民宿)、
町散策に出掛けた。海のすぐ近くなので、海産物のお店をのぞくと、日本酒好きが幸せに
なれるような食べ物がいっぱい並んでいた。さすがに冷蔵保管が必要なものはあきらめて、
干物などを土産に買う。お店のおばさんとも色々お話できて、楽しいひとときを過ごせた。

この日のメインイベントは、日本酒祭り。
会場の体育館に着くと、開場時間前なのに、たくさんの人がどんどん入場していた。
私も急いで受付を済ませ、いざ会場の中へ。

かなり広い体育館いっぱいに、蔵元のブース(テーブル)がずらりと並んでいた。その数、
80蔵以上。会場真ん中には、大きなステージが設けられ、奥の方には今回の能登杜氏の
品評会で入賞したお酒と、エントリーしたお酒すべてが、200本以上ずらりと並んでいた。
(さすがに、全部のお酒を利くことは不可能だった・・・)

表彰式が始まって、長い長い式辞の連続のあと(表彰から数えて1時間近く!)、ようやく
乾杯とともに、本格的な「祭り」が始まった。郷土料理のようなアテもたくさん出て、賑々しく
盛り上がる。お酒も各蔵元をまわって注いでもらい、滅多に会えない蔵元や杜氏と話した。
農口杜氏、波瀬杜氏といった神様のような杜氏とも、至近距離でお話できたのは嬉しかった。
(自分がミーハーになっていることに、ふと気付いた・・・)

途中できき当て会や抽選会もあったが、私はどちらも当たらなかった。だが親切な蔵元から、
いろんなお酒をいただいて、いつの間にかリュックが4合瓶でいっぱいになっていた。
(きき当てや抽選に当たった人は、一升瓶を何本も抱えていた・・・)

お祭りも、最後は万歳三唱で終わり、滋賀の蔵元や日本酒ファンと共に会場をあとにした。
そして二次会。みんなビールが飲みたくなったのには苦笑してしまった。
二次会を途中で抜け、宿に戻って若手蔵人数人と(実は約束していたので)飲みながら、
いろんな話を聞かせてもらう。つくづく、働くのに厳しい環境なんだと実感した。

一人旅ならではの強行軍で、疲れはしたものの、参加して良かったと実感できた一日だった。
(その夜は、部屋に戻るとすぐに眠ってしまった・・・)
 

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