千代酒造 蔵見学
 

ひやおろしが出荷される少し前に、梅田の阪急百貨店で千代酒造が
試飲販売をしていた。千代酒造といえば、奈良県は葛城山のふもと
御所市の地酒であり、関東では「篠峯」シリーズで人気急上昇中。
試飲販売では「篠峯」シリーズはなかったが、普段飲み用の純米酒
でも、価格のわりにクオリティが高い。そんな話をしているうちに
「一度来て下さい」とありがたい言葉を、蔵人の那須さんから頂く。

そして11月に入り、今年の造りが始まった頃に、蔵を訪問した。
あいにく杜氏は不在とのこと。お仕事中にもかかわらず、那須さん
に蔵を案内していただいた(突然の訪問なのに申し訳なく思う)。

精米室(自家精米)と精米機を見せていただく。お米屋さんと同じ
糠のにおいが部屋中にたちこめていた。周りには、いろんな種類の
お米の袋が、所狭しと積み上げられていた。酒造工程の順に、米の
洗浄・浸漬(しんせき)の道具を見る。普通酒は洗浄機を使うが、
吟醸仕込みは手洗い。道具はこぢんまりとしていた。蒸しは、甑
(こしき)と連続蒸機の両方。やはり吟醸仕込みは甑を使う。
製麹室は、まだ仕込み前なので見れなかったが、かなり頑丈な造り
の部屋のようだ。製麹機もこぢんまりとした簡素なものだった。
途中、蔵人の待機室ものぞけた。昔ながらの部屋で、とてもいい
雰囲気がした。働く蔵人たちが休憩している様子を想像する。

酒母室では、普通酒の酒母が仕込まれていた。高温糖化の酒母で、
わずか1日で糖化できるという。その仕込温度は55度というから、
よく麹が死なないものだと感心する。仕込タンクには、11月20日
上槽予定のしぼりたての醪が、6日目で小さな泡をしきりに出して
いた。香りがかなり高く、これぞ酒蔵という香りを醸していた。
搾り機(ヤブタ式)は、出番を待っている状態。準備と、使用後の
清掃が大変だと、那須さんが語った(ちなみに那須さんのメインは
酒母係とのこと)。最後に、私が印刷会社勤務ということでラベル
を見せていただく。実に多様な種類のラベルがあったが、話題の
「篠峯」のラベルはなかった。「千代」ブランド以外のラベルが
多く、よく見ないと千代酒造のお酒とわかりにくいのが残念だ。

約40分と短いながら、丁寧な案内をしていただいた那須さんに、
ひたすら感謝。今年も旨いお酒を造っていただきたいと思う。
 

千代酒造のページ(http://www1.sphere.ne.jp/chiyo/)
 

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